フィードバックで気づいたチームと私の状態

Twitterでもつぶやいたのですが、もうちょっとしっかり整理しておこうと思います。

スプリントプランニングを実施後、チームの一人がおもむろに私のところへ。
プランニングの中でいくつか感じたことがあったらしく、軽い相談をうけました。
「プランニングってあれで正常ですか?」
要約すると、そんな感じ。

スクラムチームとしてはまだ日が浅いので試行錯誤はあったものの、個人的な感覚としてはそこまで悪くなかったかなと。これまでの方針に執着せずに、本質的な議論ができていたように思っていました。
こちらの問いに対して気づきも得られたようで、自己評価としてもそこそこコーチングできてたんじゃないの?強いて言うならちょっと恣意的な印象を持たれてしまったかしら?って感じでそんなに問題には思ってませんでした。

一体何を感じたのか、もう少し具体的な話をしていくと出てきたのが以下2つ。

  • アドバイスや問いが次々入ってきて、自分で考えようとしているのにその間がなかなか取れなかった。
  • 言っていることが胡散臭いと感じて、あまり入ってこなかった。

正直、ここまで面と向かって言われたことってなかったので、動揺して「ハッハッハッ」とか笑ってしまいました。
でもすぐに頭を切り替えて、先週の自分のツイートを思い出していました。

こうは言ったものの、突然どんな顔して聞けばいいの!
と思っていたけど偶然にもこんな機会があるなんて。

一先ず、メンバーには受け止めた旨を伝えてその場はおしまい。
折角なので整理して考えてみることにしました。

「 もっと考える間が欲しかった。」

このように言われたのはなぜなのか、考えてみました。

まず、一つの理由として明確なのは、時間を気にしていたこと。
過去のスプリントプランニングではタイムマネジメントがうまくいかずにずるずると時間がかかってしまったことや、不在だったメンバーに対する情報の共有で少し時間を使っていたこともあり、推進力が必要だと思って忙しない動きになっていたというのはありそうです。
それは少し自覚している部分もあったので、自身の反省。

今回良い気付きとなったことは、チームの状況について。
それなりに動き始めて数週間のチームに対して、「早く気づきを得てもらってマインドセットを!」というような始めた当初と同じ想いでやっていました。
今回、「考える間が欲しかった」といわれて初めて、「チームが考えようとしている」ことを実感したわけです。

さすがにチームが改善に向かって大きく変わっていっていることは認識していましたが、それを正しく把握して自身を適応させることができてなかったんですね。
チームの成長の幅や現在の能力を加味せずに、ずっと同じようなレベルのコーチングをしてきていたということです。
どこか、チームを信用しきれていなかったのかもしれません。
これは大きな反省。

「ちょっと胡散臭かった。」

こちらも考えてみると、最近の私の考え事が振る舞いに表れている気がしてきました。

先週RSGTがあったり、各種コミュニティでの交流があったりして、アジャイルコーチについていろいろ考えさせられるところがありました。
アジャイルコーチのエゴの話、超個体としてのチームの話、システムコーチングの話、コーチと推進者の違いの話、組織のマネージャの話、etc.

そんな考え事があった影響で、「自分は何のために?」とか「個人じゃなくてエコシステムを考えているか?」とか自分への問いが頭のなかでぐるぐるぐーる。
少し迷いがあるという自覚はありましたが、それがプランニングで傍から見て分かるくらいに現れていたんでしょうね。禅問答みたいなことを詰め過ぎたような気がします。

早めに考え事を整理して、チームに集中できる状態に改善する必要がありそうです。
それと、自身の心理状態が振る舞いに影響してくる、ということにも気づけました。これはなかなか面白いと感じました。

まとめ

フィードバック、本当に気づきが多いです。
特に一人で社内相手にやっていると、いろいろわけわからなくなって煮詰まったり、自分じゃ気づけない課題に気づけたり、大変助かります。
次はもう少し具体的なフィードバックの契機を考えてみたいと思います。

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